更新日:2025年11月20日
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※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
エムポックスウイルスによって感染する病気です。エムポックスウイルスは、現在大きく分けて2つ遺伝子型が報告されており、最近の専門機関の評価では、遺伝子型による致命率や感染・伝播性等の差は顕著ではなく、異なる対応を行う必要はないと考えられています。
これまで中央アフリカから西アフリカにかけて流行していました。2022年5月以降、欧州や米国等で市中感染の拡大が確認されており、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(Public Health Emergency of International Concern(PHEIC))を7月23日に宣言しました。その後2023年5月11日にWHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了宣言を発表しました。
2024年に入りコンゴ民主共和国およびその周辺の国でエムポックス患者が急増しており、2024年8月14日にWHOより「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」が宣言されました。その後2025年9月5日にWHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了宣言を発表しました。
都民向け情報リーフレット「エムポックスってどんな病気??」(PDF:166KB)
主に、感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)や、患者と近くで対面し、長時間の飛沫(ひまつ)にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合などに感染します。
潜伏期間は6~13日(最大5~21日)とされており、発症すると、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が続き(前駆症状)、発熱1~3日後に発疹が出現します。発疹は水ぶくれ(水疱)状になり、最後にはかさぶた(痂皮)になってはがれ落ちます。発疹は体だけではなく、口の中や、陰部、目(角膜、結膜)にもできることがあります。
近年では前駆症状がない事例も報告されています。
多くの場合発症から2~4週間症状が持続し自然軽快するものの、小児例や、あるいは接触の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。痛みが強い場合など症状に応じて緩和する治療や、合併症や重症度等から特定臨床研究として特定の医療機関で抗ウイルス薬による治療を行うことがあります。
エムポックスの症状(発熱・発疹・水疱等)は水痘(みずぼうそう)などの他疾患と区別が難しいため、検査によりエムポックスウイルスであることを確認する必要があります。
多くの場合、発症から2~4週間症状が持続し自然軽快するものの、小児あるいは接触の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。痛みが強い場合など症状に応じて緩和する治療を行うことがあります。
国内では抗ウイルス薬テコビリマットが薬事承認され、特定の病院において治療体制が整備されています。
感染の不安がある方は、住んでいるところの保健所又はエムポックスの相談ができる医療機関にご相談ください。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
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