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更新日:2025年11月20日

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劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)とは

レンサ球菌による感染症です。通常は、レンサ球菌に感染しても無症候のことも多く、ほとんどは咽頭炎や皮膚の感染症にとどまります。しかし、通常は細菌が存在しない血液や筋肉、肺などの組織にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあります。
小児が多く罹患するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは区別されます。

感染経路

上気道感染や創傷感染等がありますが、感染経路が不明な場合も多くあります。

症状

初期症状としては、発熱や悪寒などの風邪様の症状、四肢の疼痛や腫脹、創部の発赤などが見られます。発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。

治療

集中管理のもと、抗菌剤による治療が行われます。筋膜炎の場合は、壊死を起こしている部分を切除し感染の拡大を防ぎます。

重症化のリスクを下げるためには、早期に治療を開始することが重要です。

予防

傷を清潔に保ち、創部の発赤や腫脹、痛み、発熱など、感染の兆候が見られた場合には、直ちに医療機関を受診してください。

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